2025/05/07 18:00

あまりにもレアすぎるがゆえに、語られることの少ない宝石――それが「ポードレッタイト(Poudretteite)」です。
発見されたのは20世紀も後半、産出量も限られており、安定した供給がほぼないため、国内で綺麗な個体に出会えること自体が奇跡的といえる存在。

今回ご紹介するピースは、可憐なパステルピンクが魅力のひとつ。
優しい色合いの中に、そっと華やかさを秘めた一石です。

この個体には、ニードル状のインクルージョンが多めに見られますが、それでも全体的な輝きは良く、石としての存在感はしっかり。ポードレッタイトは色ムラの多い宝石として知られていますが、このピースは色の均一性にも優れており、視覚的にもバランスの取れた仕上がりです。

硬度は約5〜6で、アパタイトと同程度。ジュエリーとして身につける際は少しだけ繊細に扱う必要がありますが、その分、持つ人にしかわからない特別感を感じさせてくれるはず。

市場にほとんど出回らないレアストーン。
「いつか」と思っていたら、もう出会えないかもしれません。
今のうちに、手に取って眺めておきたい逸品です。